2016年6月13日月曜日

読本以外のこと

 わたくし事ではありますが、10年程前に大阪のとある古道具屋で働かさせて頂いたことがあります。その時に、古いモノの魅力知ってから、今日。どこぞ旅することあれば、そこのご当地料理には目もくれず、古本屋か古道具屋には足を運び、出費をし、安宿に泊まることが、今のいままで続いている次第。
 そんなわけど、店内には、場所をとらない、怪しい物が点在しています。


  手前に写ってしまったのは、本ですが、今回お知らせするのはその奥に置いているマッチ箱(大半が県内)です。店頭に置いてから、もう1年は経つでしょうか、ぼつぼつ出るようになって、もう在庫は僅かとなってしまいました。在庫なくなり次第、入荷しない限り販売はできませんので、ご容赦ください。

 あと自慢。



 ずっーと放置したままだった、表紙が取れていた古本。
 古本のなかには、状態がとても悪い状態、中には状態が悪すぎて、値段のつけれないものもあります。読み物としては、使えれるのですが、それを日常扱うとなると、いろいろ弊害がでてまいります。そーれを、ひと手間加えてみます。それもそれも、できることなら、そのモノの本来の姿からかけ離れた姿にならないようにしたいと思います。
 表紙が剥がれていた今回の本は、セルロースが主成分の2種類の接着剤を使用しました。下の写真は、和紙を幅2センチで裂いて、見返し部分に接着。これをヒンジというらしい。
 その後、糊の中に、裂いた和紙を入れ、繊維が分離するように交ぜます。出来上がったものを、背表紙と表紙の付け根に乗っけるように塗ります。満足したら、蝋紙に包み、重しを載っけて丸一日放置。その後、余分な和紙を切取り、さぁ、出来上がり。

 戦後、物資の貧しい時代に出版された本は、紙質が劣悪で、ヤケの度合いが半端じゃなくて、破れやすくもなっています。なので、古本屋で戦後間もない本をお買い上げの際は、大事に取り扱って読むなりしてください。

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